刀剣価値のいろいろ
刀剣に興味を持ち始め、将来刀剣を所持してみたいと言う方の為に刀剣の価値基準を参考までに記します。
もちろん、この基準は私個人の見解ですのであくまでも参考意見としてお読みください。
| 資料的価値のある刀とその作位（ロマン派） |
| 歴史上著名人物の遺愛刀 |
| 合戦に使用された所用陣刀 |
| 名物刀剣等いわれのある刀 |
| 中心に記された切り銘に資料性のある刀 |
| 信頼できる資料によって裏付けされた物であれば不出来であれ、欠点があろうが、はたまた残骸に成り果て ていようが本当の意味で貴重な刀剣である。収まるべき所に収まっており、まず入手は困難。 |
| 斬れ味の優れた刀とその作位（武闘派） |
| 裁断銘によって斬れ味が保証された刀 |
| 斬れ味を異名、号によって表された刀 |
| 古来、数多の伝承、実記により斬れ味の良さが定説になっている刀 |
| 作位は最上作から下作まで様々であるが、斬れ味のみで心踊るならば位にこだわる必要無し。ただし刃が無 い等の欠点があれば、それは昔、斬れ味の優れた刀であった、になるので注意。健全である程可。 実戦に於いて優れたる作風は大体にして、匂い出来で焼き刃広くなく、映りが入り、地鉄に強度と靭性のバラ ンスがとれている刀。刃は沈んで締まり地景が入る。入手し易い。 |
| 美術的価値のある刀とその作位（現実派） |
| 一見して美しく気品に満ち溢れ万人が好む刀 |
| 古来名声があり、且つ出来の優れた刀 |
| 国宝、重文、重美等、国指定刀 日刀保等、権威団体による優刀指定刀（重刀等） |
| 作位は上作から最上作まで。換金速度に一番優れており、観ていると心が澄んでくる程美しい。作風はその伝 法に従い且つ出来の良いもの。備前の映り、相州の沸、京物の梨地。純然たる美濃伝、大和伝には、美術的価 置の高い物は少ない。基本的に地鉄が詰んで無地肌にならず沸が匂いに包まれて柔らかく煙りこんでいる。 刃は上品に明るく冴えている。姿も時代相に相応して美しい物。先立つ物さえあれば入手し易い。（稀に年末等 の地方入札で掘出し物に出会える） |
言うまでも無くこの三条件をすべて満たしているのが最高です！