平成12年6月17〜18日

讃岐から備前をたずねて

濃霧の鳴門大橋を抜けて徳島から今回第一の目的である香川県にお住まいの蔵刀家のお宅にお邪魔しました。名刀拝見に時間を忘れ至福の時を過ごし何から何までお世話になりどおしで感謝しています。重要刀剣含む数々の名刀の中でも印象に残っているのが立花家伝来三原正広で姿の美しさと打ちのけが見事でした。その他の刀もすべて作風が違いそれぞれの魅力に額から汗が流れる程感動しました。笑

見事な出来の相州伝

 これで何度目かの長船ですが何度行っても感慨深くその美しい風景と相まって心気が休まるような気がします。

長船鍛冶を壊滅させた吉井川も今では静かに流れています。古の鍛冶達もこの山々を眺めてきたのでしょう。
長船と言えばまずはここ、備前長船博物館なんですが展示品にはたっぷりと丁子油がぬってあり刃の働きも地鉄の美しさも非常にわかりずらいものがありました。せっかくの設備にも日本刀の美しさが半分も伝えられないです。

康光脇差
同博物館鍛刀場。周辺には多くの長船鍛冶史跡が点在しています。視覚的刀剣鑑のみならず感情的刀剣鑑に浸ってみるのもまた違った雄大な気持ちにさせてくれます。

今泉俊光鍛刀場


銘切鏨


刀匠 今泉俊光

ほとんど独学で学んだ鍛刀研究は97歳で没する直前までその情熱は冷めることはなかった。
古墳状になって残っている足利尊氏拝領の兼光屋敷跡。戦国時代には武家刀工勝光宗光の居城であった。現在もこの敷地内で刀が造られている。

横山元之進祐定が自邸の庭に建立した造剣の古跡碑

題字 犬飼木堂



長船刀工菩提寺慈眼寺に残る元之進祐定寄進の鐘
南北朝の音色を今に伝えます。
慈眼寺にある上野大掾祐定墓所


元之進祐定墓所

観音山墓地
七兵衛祐定、大和大掾祐定、祐包他墓所

参拝の為の通路も無く残地では野菜が栽培されていました、、、


横関墓地
横山本家以外の墓所 
右写真 祐光墓石




     福岡一文字造剣の地碑

             本間薫山筆



福岡地区妙興寺にある黒田如水曾祖高政と祖父重高墓所および宇喜多興家墓所

如水の子長政が博多の西に城を築いた際祖先の故地にちなんで福岡と名をつけたそうです。
ここが元祖福岡ですね。
備前国長船與三左右衛尉祐定
名工祐定の珍銘


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