2000年 9月15日、京都文化博物館に「聖地 日光の至宝」展に行って来ました。刀剣類の展示品は無銘三鈷柄付剣が美しく練れた小板目流れ直刃(重文)、来国俊小太刀 附 黒漆蛭巻小太刀拵(国宝)、無銘大太刀 号瀬登太刀 附 黒漆金銅蛭巻太刀拵(重文)、備州住兼重作太刀(重文)、豊後国行平作 附 黒漆太刀拵(重文)、行次太刀、久国剣 附 宝剣拵(重文)、助真太刀 附 黒漆打刀拵(国宝)、国宗太刀 附 梨子地桐紋蒔絵糸巻太刀拵(国宝)、吉房太刀 附 梨子地葵紋散糸巻太刀拵(重文)、玉纏御太刀 銘 藤原国正 附 太刀筥、護法御太刀 附 太刀筥。それに徳川家康が関ケ原で着用したといわれる南蛮胴具足がありました。これらの中でも一際輝いていたのが、助真太刀と助真拵でした。特に拵は質素の極みともいえる程の地味な天正拵でしたが、風格が感じられ今まで拝見した天正拵とまったくの異空間を感じました。
博物館のモダンな雰囲気は素晴らしかったですが、照明は今ひとつといったところでした。映り等は十分に見えます。



2000年 9月17日、大阪市立美術館に「黒川古文化研究所名品展」。
数ある国宝、重文のなかでも一際優れた刀剣類で有名な黒川コレクションを見学に行きました。運良く刀剣図録の大著も最後の一冊を入手!できました。今回の展覧会はなによりも照明の完璧さと見易さです。
ガラスケースから刀身までの距離が10センチくらいで肌目は勿論の事、地沸、刃沸も完全に見えます。他の展覧会でも見習って欲しいです。刀装具も超有名小道具が勢揃いで平田七宝小柄の中に方位磁石が仕込まれている珍しい物もありました。刀装師の赤尾さんともお会いし楽しいお話が聞けました。現在天正拵を製作中で完成すれば写真をアップします。

古備前 包平(重美)
粟田口国友(重美)
菊御作(重文)
菊御作 刀身部
尻懸則長(重文)
来国俊(重美)
国宗(重美)
来国俊(国宝)
名物 伏見貞宗(国宝)
貞宗 刀身部
平安城光長(重美)
新藤五国光(重美)
篭手切郷(重文)
行光(重文)
長船景光(重文)
長谷部国重(重文)
堀川国広(重文)
越前康継(重美)
助広
真改
一竿子忠綱
忠綱 刀身部
安親 最高傑作
inserted by FC2 system